スチールラックを黒や白などの別色でオーダーする方法について詳しく解説

白や黒などの別色スチールラック

スチールラックは業務用を主体として作られているため、通常ラインアップされている色数は単調の色合いが多く、色数はほとんど選ぶことができません。

一方で、白や黒などの別色でオーダーに対応しているメーカーもあります。

今回はスチールラックを黒や白などの別色でオーダーする方法についてご紹介します。

スチールラックは黒や白などの別色でオーダーできる

メーカーや販売店によって対応は異なりますが、スチールラックは黒や白などの別色でオーダーすることも可能です。

業務用スチールラックの標準色

業務用スチールラックの標準色は、メーカーによって異なるものの、殆どが単調な色合いで色数も限られています。

ミクニヤのスチールラックの場合、グレーとグリーンの2色が標準色となっており、通常はこの2色のどちらかを選ぶことになります。

スチールラックの標準色が単調な色が多いのは、オフィスや倉庫などの業務用を目的とした製品のため、どのような場所や使い方でも違和感なく無難に使えることが主な理由です。

また、色数が少ないのは、主にコストダウンが大きな理由です。

標準色の色数を増やしてしまうと、それだけ手間や在庫の数も増えてしまい、その分販売価格が上昇してしまいます。

そのため、メーカーは色数を絞り込むことで、できるだけコストを下げて、販売価格を安く抑えています。

スチールラックの別色オーダーのメリット

標準色の以外のスチールラックが欲しいときは、別色でオーダーすることで好きな色を注文することも可能です。

スチールラックを別色でオーダーするメリットは、自宅やお店のショールームなど、周りの家具やディスプレイに合わせて自分の好きなように空間をコーディネイトできる、という点です。

明るい雰囲気やおしゃれなイメージに合わせた色でスチールラックをオーダーすれば、使う人の居心地も良くなり、癒やしの効果も期待できるでしょう。

収納ラックによっては、見た目だけ良くても重いものに耐えられないものや、強度に不安があるものもあります。

その点、業務用を目的に作られたスチールラックは、強度、耐荷重ともに高い水準にありますので安心して使うことができます。

スチールラックを黒や白などの別色でオーダーするときの選び方

黒や白などの別色スチールラック3
スチールラックはメーカーによって、黒や白など別色でのオーダーが可能です。

スチールラックの塗装には工業用の塗料を使用しますので、市販の絵具や紙などの印刷物とは異なります。

スチールラックの別色の選び方には次のポイントがあります。

日塗工の色番号で選ぶ(マンセル値)

業務用スチールラックを別色でオーダーするときの色の選び方は、日塗工の色票番号が基準になります。

日塗工とは、日本塗料工業会が発行している塗料の色見本帳のことで、アルファベットと組み合わせの色番号で全ての色を選ぶことができます。

日塗工の色見本帳には600色以上の色見本があり、お好みの色を細かく指定することができます。

日塗工色見本帳

一般社団法人 日本塗料工業会(日塗工)

基本色や系統色で選ぶ

日塗工の色見本帳以外でも基本色や系統色で別色を選ぶ方法もあります。

基本色とは、JIS(日本産業規格)が規定している多くの色の中で最も基本となる色で赤、黄、緑、青、紫、橙、黄緑、青緑、青紫、赤紫の10色が基本色に指定されています。

また系統色とは、基本色名に色相や明度・彩度の修飾語をつけた表現を加えて、色をより細やかに分類できるようにした色のことです。

ただ、基本色や系統色で選ぶ場合は、言葉の表現に限界があり微妙な色合いを伝えることは難しくなるので注意が必要です。

日塗工の色見本帳のように目視で共有できるものが無いため、厳密に色を指定したい場合は日塗工の色番号を指定した方が良いでしょう。

色のツヤありとツヤなしから選ぶ

別色でオーダーするときの色の選び方は色の種類のほかにもツヤありとツヤなしも選択肢に加えることができます。

一般的な塗料は塗装をすると光沢がでるツヤありになりますが、色の種類によってはツヤなしに仕上がる色もあります。

上品で落ち着いた仕上がりにしたい方は、ツヤなしの色を選んでみても良いでしょう。

スチールラックを黒や白などの別色でオーダーするときの注意点

スチールラックの別色オーダーは、自分の好きな色を選ぶことができる、という大きなメリットがあります。

一方で、標準色で購入する場合と異なる点がありますので注意が必要です。

納期がかかる

まず、スチールラックを別色でオーダーする場合、通常よりも長く納期がかかります。

標準色のスチールラックは、在庫があればすぐに出荷が可能ですし、取り寄せの場合でも工場のライン生産で継続的に生産していることが多く、欠品していない限り納期も短くて済みます。

一方で、別色でオーダーする場合は、オーダーに合わせた色を工場で発注したうえで生産することになるので、その分納期も長くなります。

スチールラックを別色でオーダーする場合の納期の目安は、発注からおおよそ1週間~10日ほどかかります。

状況によってはそれ以上納期がかかることもありますので、別色でオーダーする際は、期間に余裕をもって発注するようにしましょう。

費用が高くなる

また、スチールラックを別色でオーダーする場合、通常よりも費用が高くなる点も注意する必要があります。

塗装すること自体は標準色と変わらないので費用はかわらないのでは?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、別色でオーダーする場合に費用が高くなることにはそれなりの理由があります。

塗料は一斗缶単位の費用がかかる

費用が高くなるのは、塗料の仕入れ方に理由があります。

一般的に、業務用の塗料は一斗缶(約18リットル)と呼ばれる直方体の金属製の缶に入れた状態で流通されているので、塗料を仕入れる時は一斗缶単位で購入することになります。

通常スチールラックを製造する場合は、同じ色の標準色を継続的に使用するため、塗料を余らせることがなく大量に仕入れることができるので、その分スチールラック1台あたりの費用を安く抑えることができます。

一方で、スチールラックを別色でオーダーする場合は、そのためだけに一斗缶分の塗料を仕入れることになります。

塗料を使う量が少ない場合でも一斗缶分の塗料の費用がかかってしまうので、その分通常よりも割高になります。

白は二度塗りするから割高になる

オーダーする色によってはさらに割高になる点にも注意が必要です。

白や白系統の色は、1度塗りでは元色が透けてしまうため、二度塗して塗装の被膜に厚みを持たせる必要があります。

二度塗りをすると、その分作業の手間がかかってしまうため、他の色でオーダーをした時よりもさらに割高になることがあります。

傷がつくと元色がでることがある

スチールラックを別色でオーダーした場合、もし使用中に傷がついてしまうと元色がでることがある、ということもあらかじめ抑えておきたい点です。

別色でオーダーが入ると、通常色で完成したスチールラックの上から別色で上塗りして仕上げることが一般的です。

スチールラックの製造は大部分がオートメーション化されていて、作業工程の途中に別色塗装の工程に切り替えることが難しいため、完成後に上塗りすることで別色のオーダーに対応します。

別色の下には元の標準色の塗装層があるため、もし傷がついてしまうと、元色の標準色がでてしまうことがありますのでできるだけ傷をつけないように注意しましょう。

スチールラックを黒や白などの別色でオーダーするときの追加費用はどれくらい?

スチールラックの別色のオーダーには追加費用がかかることについては説明しましたが、実際に追加費用はどれくらいかかるのでしょうか。

追加費用の目安

スチールラックを別色でオーダーするときの追加費用は、製品の大きさや棚板の枚数によって変動します。

ミクニヤの場合、系統色でオーダーした場合の追加費用の目安は1台あたり2万~3.5万です。

また、指定色でオーダーした場合は、この費用に追加して一斗缶分の価格がかかります。

先ほど説明したように、塗料は一斗缶単位で仕入れて塗装を行いますので、発注台数が多い方が台当たりの塗料費用が分散されて割安になります。

スチールラックを黒や白などの別色でオーダーする費用をできるだけ安く抑える方法

スチールラックを別色でオーダーすると追加費用がかかりますが、オーダーの仕方によっては追加費用を押さえてお得に購入することも可能です。

系統色で指定する

厳密に色を指定せずに系統色でオーダーすることで追加費用を安く抑えられることもあります。追加費用の大部分は別色を新たに仕入する費用です。

一斗缶単位で仕入れをするので余った分の塗料代も追加費用に含まれます。

ですが、系統色で指定した場合、メーカーによっては在庫している色で塗装ができたり、他のオーダー分にと共用して塗料を使うこともできるので、余分な塗料代を負担しなくて済む場合があります。

系統色で厳密な色の指定はできませんが、多少の色の差を気にしない場合は、色系統色を指定した方が費用を抑えられる可能性があります。

まとめて発注する(一斗缶単位で費用が発生するため)

先ほど説明したように、スチールラックを別色に塗装するための塗料は、一斗缶単位で仕入れをする必要があります。

ですので、塗料を余らないように複数のスチールラックをまとめて別色にオーダーすれば一台当たりの費用を安く抑えることが可能です。

1台当たりに使う塗料の量は製品の大きさや棚板の枚数によって異なりますので、実際に複数台で別色のオーダーをする際は、一斗缶で何台のスチールラックが塗装できるかをメーカーに確認してからオーダーした方がよいでしょう。

まとめ

業務用のスチールラックは、標準色は無難なグレーやグリーンに限られていますが、黒や白などの別色オーダーに対応しているメーカーもあります。

別色でオーダーすることで、自分の好きな色や、置く場所の雰囲気にあわせた色でスチールラックを設置することも可能です。

スチールラックを別色でオーダーする場合は、本体の費用に追加して別途費用がかかりますが、オーダーの仕方によっては追加費用を安く抑える方法もあります。

ミクニヤではスチールラックの黒や白など別色でのオーダーに関するご相談を、チャットやお問い合わせフォームから24時間いつでも受け付け中です。

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ボルトレスラック
ボルトを一切使用しないスチール棚。ボルトを使用しないので、棚の組み立てや段の移動が簡単に出来ます。
対応耐荷重① 150kg、200kg、300kg、500kg
ボルト式ラック
ボルトを使用して組み立てるスチール棚。一般的に同じ耐荷重ならボルト式の方が強度や揺れに強いです。500kg以上はボルト式棚をお勧めします。
対応耐荷重① 100kg、150kg、300kg、500kg、1000kg
セミボルトレスラック
天板と地板はボルト締めで、中板をフック金具を使用してボルトレスにしたもの。
対応耐荷重① 100kg、150kg
組立簡単ラック
弊社オリジナルのスチール棚。従来のアングル棚に特許を取得した弊社考案のスイング式コーナー金具を使用する事によって、組立に使用するボルト数を8本まで減らした組立簡単なスチール棚です。
対応耐荷重① 100kg
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スチール
鉄製のラック。一般的なラックで屋内でのご利用でしたら一番おすすめです。屋外でのご利用を想定している場合、焼付塗装をしているので、ある程度の防錆効果はありますが傷が付くとそこから錆びていきます。種類・サイズが豊富で一番安価な棚です。
ステンレス【SUS304】
ステンレス製のラック。SUS430よりも耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。非常に錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム等でのご利用におすすめです。オーステナイト系で磁性を持ちません。一番高価な棚です。
ステンレス【SUS430】
ステンレス製のラック。耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム(クラスの高くないもの)等でのご利用におすすめです。フェライト系で磁性を持ちます。SUS304よりは安価な棚です。
高耐食めっき
鉄に特殊なメッキ層を被膜させていて、優れた耐食性・耐久性を兼ねそろえたラックです。屋外・水場でのご利用にも向いていますが、経年劣化によるメッキ剥離のリスクもございます。スチールとステンレスの間位の価格帯です。