最近は、リサイクルショップや中古のオフィス家具専門店などでスチールラックの中古が手軽に購入できるようになりました。
そこで今回は、スチールラックの中古と新品を比較して、どのようなメリット・デメリットがあるかについて解説したいと思います。
スチールラックの中古とは?
中古のスチールラックは、主にリサイクルショップや中古のオフィス家具専門店が、事務所の移転や閉鎖などで使い道が無くなったスチールラックを買取し、製品化して販売しています。
買取を依頼する側からすると、必要なくなったオフィス家具やOA機器は、通常だと処分や引き取りに費用が発生しますが、買取業者に依頼をすれば、まとめて無料で引き取ってくれたり、製品によってはお金がもらえたりすることもあるので、利用する方も増えてきており、中古のスチールラックも数多く流通しています。
メルカリやヤフオクなどの個人売買でも購入できる
その他にも、メルカリやヤフオクなどの個人売買でも中古のスチールラックが数多く出品されていますので、手軽に購入することができます。
個人で不要になったスチールラックを処分する場合も、自治体に粗大ごみとして出す場合は、通常であれば処分費用が発生します。
その点、個人売買のサイトを利用すれば、比較的簡単に出品ができて、成約すれば落札者から代金を受け取ることができるので、近年では個人売買サイトを利用する人が増加しています。
スチールラックを中古で買うメリット
価格が安い
スチールラックを中古で購入する最大のメリットは、価格が安い、ということです。
新品の同じ商品と比較すると、半額以下で販売されていることも珍しくありません。
価格が安い理由のひとつに、仕入金額の安さがあります。
先ほど述べたように、事務所の移転や閉鎖などで使い道が無くなったスチールラックは、処分費用が発生するくらいなら、無料でもよいので引き取ってほしい、というユーザーがほとんどです。
そのため、買取する業者も安く仕入れをすることができるので、結果的に販売価格も安く設定されています。
納期がかからない
中古のスチールラックは納期がかからない、というもメリットのひとつです。
通常の業務用スチールラックは、できるだけコストを抑えて提供するために、多くの在庫は持たず、受注後に生産をするため、一定の納期がかかります。
その点、中古のスチールラックは現物の製品を販売しているので、短期間で出荷することができることから、最短の納期で商品を受け取ることができます。
スチールラックを中古で買うデメリット
品質にばらつきがある
中古のスチールラックの場合、品質にばらつきがあることが大きなデメリットの一つです。
いままで使用されてきた環境は、製品によってまちまちです。
モノによっては、塗装がはがれていたり、傷がついていたりすることもあります。
販売店によっては製品をランク付けして分かりやすくしているところもありますが、そもそも中古製品の商品基準が無いため、購入者が自分で状態を判断するしかありません。
また、中古のスチールラックは、見た目は変わらなくても、経年劣化しているものもあります。
業務用スチールラックは比較的頑丈につくられていますが、それでも新品と比較した場合、年数が経過するごとに、劣化することは避けられません。
重いものを載せる場合や、長期間使用する場合などは、特に経年劣化には注意が必要です。
希望のサイズが見つかりにくい
中古のスチールラックは、希望のサイズが見つかりにくいこともデメリットになります。
先ほどの品質にばらつきがあることに関連しますが、中古の場合は、前の所有者が使用する場所や使い方にあわせた仕様になっていますので、必ずしも自分のサイズや使い方にあった製品が見つかるとは限りません。
中古の場合は似たようなサイズがあったとしても、寸法が微妙に合わなかったり、棚板の枚数が足りなかったりすることもよくあることです。
自分が希望する商品を探すためには、手間や時間もかかりますし、多少サイズの違いがあっても、ある程度妥協して購入する、といった割り切りも必要になります。
保証がない
中古のスチールラックには保証がないこともデメリットのひとつです。
一般的な製品保証は、新品購入時の付帯に限られますので、中古の商品に保証が適用されることはほとんどありません。
このため、万一製品の不具合により、破損や倒壊があってもすべて自己責任になってしまいます。
組立説明書がない
中古のスチールラックには、組立説明書がついていないことが多いのもデメリットになります。
スチールラックを組み立てた後は、説明書を処分する方がほとんどですので、中古で購入する場合に組立説明書が付属している製品は無いと思った方が良いでしょう。
ですので、組み立て説明書がついていない場合は、一度分解してしまうと、元に戻す手がかりが無くなってしまいますので注意が必要です。
組み立てに慣れている方であれば、説明書が無くても組立できる方もいると思いますが、はじめての方や慣れていない方にとっては、とても難しい作業になります。
組み立ての知識が無い方が中古のスチールラックを購入する場合は、できるだけ分解せずに持ち運びをするか、分解する前に印をつけておいた方が良いでしょう。
送料がかかる場合が多い
中古のスチールラックは、購入時にほとんどのお店で送料がかかります。
近場のお店では自分で引き取りに行くこともできますが、遠方の場合は発送を依頼することになります。
スチールラックは鉄でできているので重量があり、送料もそれなりにかかります。
また、分解された状態で送られてきた場合は、組み立て説明書が無い状態で、パーツを見ながら自分で判断して組み立てしなければなりません。
部品が取り寄せできない
中古のスチールラックは、部品を取り寄せ出来ないことも大きなデメリットになります。
棚の枚数を増やしたり、オプションパーツを追加したいと思っても、中古のスチールラックの場合は、どこのメーカーかわからなかったり、すでに生産を終了しているモデルだったりすると、部品を取り寄せることができません。
また、部品が取り寄せられる場合でも、基本的には自分で対象のメーカーサイトで部品を確認して注文する必要がありますので、その分手間がかかってしまうことや、間違って違う部品を注文してしまう、といったリスクがあります。
中古の場合は、自分の使いたいサイズと仕様のスチールラックがあればお得かもしれませんが、少しでも仕様を変えて使いたい場合では、先ほど述べたリスクが考えられますので、あまりおすすめはできません。
スチールラックは新品をおすすめします!
中古のスチールラックのメリット・デメリットを総合的に考えると、
- サイズや仕様が探している条件と一致している
- 製造年やメーカー、状態の程度が明確になっている
- 自分で取りに行くので送料がかからない
このような条件がそろっていれば、安くて納期がかからない中古を購入することも選択肢の一つだと思います。
一方で、サイズや仕様が合わない場合や、組み立てに不安がある場合、長く使う予定なので、できるだけ安心な製品を選びたい方は、新品のスチールラックをおすすめします。
価格に関しても、新品の場合は送料がかからないメーカーの製品を選べば、コストパフォーマンスはむしろ新品を購入した方が良いケースも多いと思います。
まとめ
中古のスチールラックは価格が安く、納期がかからないというメリットがある一方で、品質にばらつきがある、希望のサイズがない、保証がついていない、組み立て説明書がない、送料がかかる場合が多い、といったデメリットもありますので購入時には十分検討する必要があります。
新品のスチールラックは、組立説明書が必ずついていますので、組み立ての不安も少なく、メーカーの出張組立サービスを利用することもできますし、製品保証もついているので安心です。
また、部品を追加して後から構成を変更したり、オプションパーツをつけて自分に合った仕様にしたりすることも可能ですので、結果的に新品の方がコストが安くなる、というケースも少なくありません。
中古のスチールラックの購入する場合、一度、新品のスチールラックも選択肢に入れながら、使い方にあった製品を選んで頂くことをおすすめします。