業務用スチール棚は、使用する前に組み立て作業が必要です。
この業務用スチール棚の組み立て作業が難しい、組み立て方がわからないと思っている方も多いと思います。
そこで、今回は業務用スチール棚を組み立てるときのポイントについて、事前に準備しておくこととあわせて、組み立て動画を紹介しながらわかりやすく解説していきたいと思います。
スチール棚を組み立てのポイントは?
具体的な棚の組み立て方の解説の前に、事前の準備を含めた組み立てのポイントを紹介します。
棚を組み立てるスペースを確保する
業務用スチール棚を組み立てする前に、はじめにするべきことは、組み立てに必要なスペースを十分確保することです。
梱包している状態の棚は小さくまとまっていますが、実際に棚を組み立てるとなると、高さを含めて何倍ものスペースが必要になります。
業務用スチール棚を組み立てる場合、最初は寝かした状態で組み立てて、ある程度くみ上げてから置き上げて仕上げをする作業工程が一般的です。
このとき、組み立てるスペースが狭いと、棚を置き上げたり、移動したときにまわりのかべや、柱、窓ガラス、などにぶつかってしまい、損傷してしまう危険もありますので注意が必要です。
これに加えて、ゆがみなどの組立不良を防ぐために、できるだけ平らな場所で組み立て作業を行うことをオススメします。
組み立て作業する人数を確保する
棚を組み立てするスペースができたら、作業する人の人数を確保します。
とくに業務用スチール棚の組み立て作業は、2人以上で行うことをおススメしています。
2人以上で棚の組み立て作業を行う理由は、組み立て途中の棚は非常に不安定なため、支えてもらいながら作業を進めた方が作業効率もよく、倒壊の危険も少なくなるためです。
また、棚を寝かした状態で組み立てたあと、置き上げる時、1人ではバランスを崩しやすく、けがや倒壊のリスクもあるため、両端を持って2人以上で置き上げた方が、より安全に組み立てることができます。
スチール棚の組み立ては、比較的簡単にできるように設計されていますが、作業の効率性や安全性を考えて、できるだけ2人以上で組み立てを行うようにしましょう。
スチール棚の組み立て説明書をしっかり読む
業務用スチール棚を組み立てる前に、組み立て説明書をしっかり読むことも、棚の組み立てに失敗しない重要なポイントのひとつです。
業務用スチール棚は、組み立て順序を間違えるとゆがみや組立不良の原因にもなります。
また、使用するボルトや金具などの部品も、似たような部品でも使用する場所が異なる場合がありますので、説明書を読まずに組み立てすると間違えて部品を取り付けてしまう可能性もあります。
業務用スチール棚の組み立て説明書には、組み立ての手順や使用する部品の種類や数とあわせて、どこにどの部品を使用するかが正確に書かれています。
組立不良は棚の破損や倒壊、思わぬ事故の原因にもなりますので、棚を組み立てる際は、説明書をしっかり読んでおきましょう。
スチール棚を組み立てる前に設置場所や収納サイズを確認する
これも基本的なことですが、スチール棚を組み立てる前に設置場所や収納サイズを確認しておくことも重要なポイントのひとつです。
棚を購入するときに確認していたつもりでも、いざ組み立ててみるとサイズがあわない、収納できないなど、思わぬ問題が発生してしまった、という失敗例も少なくありません。
- 棚の設置スペースの奥行、横幅、高さ
- 収納するモノのサイズと棚の内寸(内側のサイズ)
- 収納するモノの重さと、棚1段当たりの耐荷重 など
これらのポイントは、念のため棚を組み立てる前や仮組みの状態で確認しておくことをおススメします。
組み立てに必要な道具を用意する
棚を組み立てる前に必要な道具を用意しておくことも準備においては重要なポイントになります。
棚の組み立て作業を始めた後に、道具が足りなくて途中で組み立てできなくなってしまった、ということや、道具が無くて組み立てにとても苦労したということが起きないように、必要な道具は事前に準備しておきましょう。
ミクニヤのスチール棚の商品ラインラップ別に組み立て時に必要な道具をご紹介します。
-
- 軍手(滑り止め付き)
組み立て時にけがの防止に役立ちます
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- ゴムハンマー
ビーム(棚板を支える骨格)や棚板をはめ込むときに、ゴムハンマーを使います
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- スパナ/レンチ(ボルト固定用)
ボルトとナットの締め付けや固定をするときに、締め付け側と、固定側でスパナ/レンチが2本必要になります。
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- さしがね(直角定規)
支柱と棚板、ビームが直角に設置されているかを確認するためにあると便利な道具です。
さしがねで、位置を図りながら、ボルトの締め付位置を調整します。
ミクニヤ スチール棚商品別 組み立て道具
軍手 | ゴムハンマー | スパナ/レンチ | さしがね | |
組立簡単らくらくラック | 〇 | ◎ | -※付属 | – |
ボルトレス棚 | 〇 | ◎ | ― | – |
セミボルトレス棚 | 〇 | – | ◎ | 〇 |
ボルト式棚 | 〇 | – | ◎ | 〇 |
◎必ず必要 〇あると便利 ―必要なし
無理せずスチール棚の組み立てサービスを利用する方法もアリ!
これまでスチール棚の組み立てのポイントをご紹介してきましたが、中にはやっぱり自分には難しい、人数が揃わないので組み立てできない、と思っている方もいるかもしれません。
そのようなときは、無理せずスチール棚の組立サービスを利用する方法もアリです。
業務用スチール棚のメーカーでは、出張組立サービスを行っているところもありますので、少しでも不安がある方は、スチール棚のプロにお任せすることをおススメします。
動画で解説!商品別スチールラックの組み立て方
スチール棚の組みたて方のポイントを実際に組み立てながら解説している動画とあわせてご紹介します。
組立簡単らくらくラックの組み立て方
ミクニヤオリジナルの「組立簡単らくらくラック」は、従来の軽量棚を改良して、強度の大幅に上げながら、組み立てを簡単にしたスチール棚です。
特殊な曲げ加工を施して強度を上げた特殊L型支柱に、ミクニヤ考案の”スイング式コーナー金具”を使用する事で棚1台に対してボルトの数を8本まで削減しています。
使用するボルトの数が少ないのでボルト式棚よりも比較的簡単に組み立てできます。
棚の組み立て動画 組立簡単らくらくラック(ER100型)
ボルトレス棚の組み立て方
ボルトレス棚は、ボルトを使用しないので棚の組み立てや段の移動が簡単に出来ます。
棚の組み立て動画 軽中量ボルトレス棚(BL150型)・中軽量ボルトレス棚(BL200型)
棚の組み立て動画 中量ボルトレス棚(BL300型)・中重量ボルトレス棚(BL500型)
ボルト式棚の組み立て方
ボルト式棚は、ボルトでしっかり固定するので安定した強度を保つことができます。
耐荷重300Kg/段以上の棚には側面にブレース(クロス)補強が入ることで、揺れに対する強化を施しています。
組み立て動画 軽量ボルト式、軽量セミボルトレス式、軽中量ボルト式、軽中量セミボルトレス式(BO100型、SB100型、BO150型、SB150型)
組み立て動画 重量ボルト式棚(BO1000型)
まとめ
業務用スチール棚を組み立てる時は、まず組み立てスペースを確保する、作業人数を確保する、組み立て説明書をしっかり読むといった基本的なポイントをしっかりと押さえておく必要があります。
また、事前に必要な道具を準備しておくことや、設置場所のサイズをチェックしておくことも重要です。
このような確認、準備作業をするだけでも、組み立てに失敗するリスクを減らすことができます。
組み立て作業自体は比較的簡単にできるように設計されていますが、わからない点などは、業務用スチール棚のメーカーが提供している組み立て動画を参考にすると、よりスムーズに組み立てできると思います。
また、自分で無理せずスチール棚の組立サービスを利用することも解決方法の一つです。
業務用スチール棚のメーカーで行っている出張組立サービスを上手に活用しましょう。
追伸:ミクニヤでは全国対応の組立て出張サービスを行っています。
他社メーカーの組み立ても受付OKですので是非ご活用ください。