業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)について

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スチール棚は、ホームセンターや通販などで手軽に買える商品になりました。

でも、購入したいサイズがない、大きさが合わない、欲しい色がイメージに合わない、といった経験をしたことがありませんか。

市販されているスチール棚の多くはサイズや大きさ、色が決まっているため、置きたいスペースに入らなかったり、希望する形状で組むことができなかったりすることがあります。

そのような問題を解決するには、オーダーメイド(特注、別注)のシステムをうまく活用する方法があります。

今回は、業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)について取り上げてみたいと思います。

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)とは

まずは、業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)のことについて、具体的な内容を調べてみたいと思います。

既製にないサイズや色の棚を発注する

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)とは、市販されている既製の業務用スチール棚にないサイズや色を発注することをいいます。

市販されている既製の業務用スチール棚は、できるだけコストをおさえて販売できるように、各部品の素材やサイズ、色などをあらかじめ絞り込んだうえで、大量に生産する仕組みになっています。

このため、生産されるパーツの種類が限られていることから、使い方や使う場所によってサイズが合わないものを無理に使うか、または使うことをあきらめるというケースが出てきてしまいます。

業務用スチールラック【別色・艶消しブラック】①業務用スチールラック【別色・艶消しブラック】②業務用スチールラック【別色・艶消しブラック】③

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)のメリットとデメリット

既製の業務用スチール棚でほしい商品が見つからない場合、オーダーメイド(別注、特注)するという方法があります。

業務用スチール棚をオーダーメイド(別注、特注)するメリットとしては、サイズや色など自分の希望にあったものを注文できるほか、用途に合わせた形状に加工してもらえる、ということがあります。

一方で、業務用スチール棚をオーダーメイド(別注、特注)するデメリットとしては、発注してから納品までの時間がかかるケースがあること、オーダーメイド(別注、特注)の内容によっては、購入する金額が割高になること、また、そもそも販売店やメーカーによってはオーダーメイド(別注、特注)に対応していない、という点があげられます。

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)の事例

業務用スチール棚は、オーダーメイド(別注、特注)をすることで自分の希望にあったものを注文できるサービスです。

では、業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)をすることでどのようなスチール棚を注文することができるのでしょうか。
実際にミクニヤの施工事例からピックアップして見ていきたいと思います。

下段開放型の業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)

下段開放型

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)で比較的要望の多いのが、下段開放型の業務用スチール棚を希望する事例です。

下段開放型とは、最下段の棚板と、横方向の開き止め(ビーム)1面を取付けしない棚のことをいいます。

通常の業務用スチール棚は四方を固定することで強度を保っているため、最下段の棚板と、横方向の開き止め(ビーム)1面を外してしまうと強度が下がり、倒壊する危険もあります。

これを、前面を除く三方に補強材を取り付けることに加えて、中間の位置に横方向の開き止めをボルトで固定する(中間ビーム仕様)ことで、通常とスチール棚と変わらない強度を保つことができます。

下段開放型の業務用スチール棚のメリットは、台車に乗せたまま出し入れが可能になることや、最下段の収納で出し入れがしやすくなるという点があります。

一方で、デメリットとしては荷重に関する保障の対象外となってしまう点です。

また、横方向の開き止め(ビーム)1面を外していることから単体では転倒の恐れもあります。

下段開放型で業務用スチール棚をオーダーメイド(別注、特注)ときは、床や壁面などに棚を固定したほうがよいでしょう。

下段開放型の業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)の施工事例

ミクニヤのショールーム(立石展示場)では、下段開放型やアングルボード棚、別寸、別色のスチール棚が展示されています。

ショールーム

別寸での業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)

空いているスペースに業務用スチール棚をすきまなくピッタリのサイズで納めたい場合は、別寸でオーダーメイドする方法もあります。

別寸とは、あらかじめおきたいスペースの場所を図ったうえで、業務用スチール棚を作成するオーダーメイドの方法です。

棚板のサイズや支柱の高さなど、スチール棚を置きたいスペースにあわせて作成するため、ぴったりと収めることができます。

別寸での業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)施工事例

キャスター付きワゴン台車(キャスター付きラック)オーダーメイド(別注、特注)

業務用スチール棚はキャスターを取り付けることで、移動式のキャスター付きラックにすることも可能です。

一方で、ワゴン台車として使用する場合は、既製のサイズや構造では適さない場合があります。

ですが、スチール棚をオーダーメイド(別注、特注)すれば、キャスター付きワゴン台車を発注することも可能です。

紹介している施工事例では、天板を皿型に加工して、工具やパーツなどを置いても落下がしにくくしたキャスター付きワゴン台車や、別寸で支柱の高さをカットしたキャスター付きラックがあります。

キャスター付きワゴン台車(キャスター付きラック)オーダーメイド(別注、特注)の施工事例

立て掛けラックの業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)

特殊な例ですが、立て掛けラックもオーダーメイド(別注、特注)することが可能です。

はしごや単管パイプなどの長尺のものを立てかけて保管するときに立て掛けラックがあると便利です。

立て掛けラックは業務用、産業用のスチール棚になるため、すべてオーダーメイド(別注、特注)となるため、自由にサイズを指定して作成することが可能です。

立て掛けラックの業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)の施工事例

このほかにも、販売店やメーカーによってはオーダーメイド(別注、特注)で業務用スチール棚の色を指定することも可能です。
参考:ミクニヤについて「特徴3 オーダーメイドが出来る!」

ミクニヤのショールーム(立石展示場)では、下段開放型やアングルボード棚、別寸、別色のスチール棚が展示されています。

ショールーム

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)のしかた

では、実際に業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)をするためには、どうすればいいのでしょうか。
業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)のしかたを見ていきましょう。

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)に対応できるショップを探す

まずは、業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)に対応できるショップを探すところからはじまります。

通常、ホームセンターや大手の通販サイトでは既製のスチール棚は取り扱っていても、オーダーメイド(別注、特注)にはほとんど対応していません。

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)に対応できるショップを探すポイントとしては、

  • 自社(または提携工場)で業務用スチール棚を作成している
  • 国内に工場(または提携工場)がある
  • 自社のホームページで直接業務用スチール棚を販売している

という点があげられます。

検索サイトでこのようなポイントをもとに調べると、オーダーメイド(別注、特注)に対応している業務用スチール棚のショップを見つけることができると思います。

希望する棚のかたちやサイズ、色を伝える

業務用スチール棚のオーダーメイド(別注、特注)に対応できるショップを見つけたら、電話や問い合わせフォームを使って希望する棚のかたちやサイズ、色を伝えましょう。
そのときに棚を設置する場所の写真や図面などがあると、より正確にオーダーメイド(別注、特注)の情報を伝えることが可能です。

写真や図面などの情報がある場合は、メールフォームで添付する機能を使って伝えた方がよいでしょう。

また、出張で設置する場所のサイズを図る別寸の対応をしてくれるショップもあります。

オーダーメイドに失敗したくないひと、プロに任せたいひとは別寸対応や出張組立サービスを行っているショップで購入することをオススメします。

参考:ミクニヤ組立出張サービス

まとめ

既製の業務用スチール棚でサイズが合わなかったり、希望する形状で組むことができなかったりすることがありますが、そのような問題を解決するには、オーダーメイド(特注、別注)のシステムを活用する方法があります。

業務用スチール棚をオーダーメイド(別注、特注)すれば、サイズや色など自分の希望にあったものを注文できるほか、用途に合わせた形状に加工してもらえる、というメリットが得られます。

一方で、ホームセンターや大手の通販サイトでは既製のスチール棚は取り扱っていても、オーダーメイド(別注、特注)にはほとんど対応していません。

検索サイトで国内の自社工場(または提携工場)があるショップに絞り込むとオーダーメイド(別注、特注)対応しているショップを見つけることができると思います。

ショップやメーカーによっては、出張で設置する場所のサイズを図ってくれる別寸の対応をしてくれるところもあります。

業務用スチール棚のオーダーメイドで失敗したくないひとは、そのようなショップで購入することをオススメします。

ミクニヤのショールーム(立石展示場)では、下段開放型やアングルボード棚、別寸、別色のスチール棚が展示されています。

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単体型

単体型

1台だけで使用(自立)できる棚。
増連型

増連型

単体型の支柱を利用(共有)して横連結が出来る部材。支柱の本数は2本。足りない2本は単体型と共有して使用します。増連型だけではご使用頂けませんのでご注意下さい。
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ボルトタイプについて

ボルトレスラック
ボルトを一切使用しないスチール棚。ボルトを使用しないので、棚の組み立てや段の移動が簡単に出来ます。
対応耐荷重① 150kg、200kg、300kg、500kg
ボルト式ラック
ボルトを使用して組み立てるスチール棚。一般的に同じ耐荷重ならボルト式の方が強度や揺れに強いです。500kg以上はボルト式棚をお勧めします。
対応耐荷重① 100kg、150kg、300kg、500kg、1000kg
セミボルトレスラック
天板と地板はボルト締めで、中板をフック金具を使用してボルトレスにしたもの。
対応耐荷重① 100kg、150kg
組立簡単ラック
弊社オリジナルのスチール棚。従来のアングル棚に特許を取得した弊社考案のスイング式コーナー金具を使用する事によって、組立に使用するボルト数を8本まで減らした組立簡単なスチール棚です。
対応耐荷重① 100kg
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素材について

スチール
鉄製のラック。一般的なラックで屋内でのご利用でしたら一番おすすめです。屋外でのご利用を想定している場合、焼付塗装をしているので、ある程度の防錆効果はありますが傷が付くとそこから錆びていきます。種類・サイズが豊富で一番安価な棚です。
ステンレス【SUS304】
ステンレス製のラック。SUS430よりも耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。非常に錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム等でのご利用におすすめです。オーステナイト系で磁性を持ちません。一番高価な棚です。
ステンレス【SUS430】
ステンレス製のラック。耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム(クラスの高くないもの)等でのご利用におすすめです。フェライト系で磁性を持ちます。SUS304よりは安価な棚です。
高耐食めっき
鉄に特殊なメッキ層を被膜させていて、優れた耐食性・耐久性を兼ねそろえたラックです。屋外・水場でのご利用にも向いていますが、経年劣化によるメッキ剥離のリスクもございます。スチールとステンレスの間位の価格帯です。