パレットラックとは?種類や特徴、ネステナーとの違いについて解説

パレットラック

物流パレットの種類と規格

物流現場での効率化に不可欠な物流パレット。

 

その種類やサイズは多岐にわたり、適切な選択が荷役や保管作業の生産性を大きく左右します。パレットラックの解説の前に、まずはパレットについて解説します。

パレットの種類

パレットには様々な材質と形状があります。代表的なのは木製パレットで、コストと耐久性のバランスが良いのが特徴です。

 

樹脂製(プラスチック)パレットは軽量で衛生的、洗浄も容易なため食品や薬品業界で多用されます。

 

スチール製パレットは最も頑丈で重量物の保管に適していますが、コストは高めです。

 

その他、輸出用に燻蒸処理が不要な段ボールパレットや、環境負荷の少ない合板パレットなどもあります。

 

形状では、片面使用型、両面使用型、ボックス型などがあり、用途や取り扱うフォークリフトの種類によって最適なものが選ばれます。

パレットのサイズと規格

パレットのサイズは、輸送効率や保管効率に直結するため規格化が進んでいます。

 

日本国内で最も普及しているのは「イチイチ」と呼ばれる1100mm×1100mm×144mmのT11型です。

 

これはJR貨物のコンテナ輸送やトラック輸送に適したサイズです。

 

国際規格(ISO規格)では、1200mm×1000mmや1200mm×800mm(ユーロパレット)などが主流です。

 

アジアでは1100mm角が広く使われる傾向にあります。これらの規格を理解し、サプライチェーン全体で整合性の取れたパレットサイズを選定することが、物流コスト削減の鍵となります。

貨物の積み方(パレットパターン)の種類

パレットへの貨物の積み方(パレタイズ)は、荷崩れ防止と積載効率向上のために重要です。

 

代表的な積み方には「ブロック積み(棒積み)」があり、箱のサイズが均一な場合に用いられ、段ボールの圧縮強度を活かせます。

 

「交互列積み(レンガ積み)」は、段ごとに90度回転させて積み上げる方法で、荷崩れしにくく安定性が高いのが特徴です。

 

その他、箱の角を交互にずらす「ピンホイール積み」や、不規則な形状の荷物に対応できる積み方もあります。自動倉庫やパレットラックの仕様に合わせて、最適な積み方を選択することが求められます。

パレットラックとは?

パレットに積まれた荷物を効率的かつ安全に保管するための設備がパレットラックです。

 

倉庫の空間を最大限に活用し在庫管理を容易にするためには、パレットラックは不可欠な存在と言えます。

 

ここでは、パレットラックの基本的な特徴、様々な種類、そして導入によって得られるメリットについて詳しく解説します。

パレットラックの特徴

パレットラックの最大の特徴は、パレット単位で荷物を立体的に保管できる点です。

 

これにより、倉庫の床面積を有効活用し、保管容量を大幅に増やすことが可能になります。

 

また、各パレットに直接アクセスできるため、先入れ先出し(FIFO)や後入れ先出し(LIFO)といった在庫管理が容易になり、作業効率も向上します。

 

素材は主にスチール製で耐久性が高く、重量物の保管にも適しています。

 

さらに、レイアウトの自由度が高く、倉庫の形状や取り扱い荷物に合わせて柔軟に設計できるのも大きな特徴です。

 

パレットラックには用途や保管方法に応じて多様な種類があります。

 

最も一般的なのは標準的な置棚タイプのパレットラックで、汎用性が高いです。

 

保管効率を追求したタイプとしては、フォークリフトがラック内を走行して奥のパレットを入出庫する「ドライブインラック」、ローラー上でパレットが流れる「フローラック(流動棚)」、パレットをフォークリフトで奥に押し込んで保管し、取り出す際は前のパレットから取り出しをする「プッシュバックラック」などがあります。

 

また、地震対策を施した免震・制震タイプのパレットラックも重要性を増しています。

パレットラック導入のメリット

パレットラックを導入するメリットは多岐にわたります。最大の利点は、保管効率の大幅な向上です。

 

限られたスペースでより多くの荷物を保管できるようになり、倉庫の増床や移転コストを抑制できます。

 

次に、荷役作業の効率化が挙げられます。フォークリフトによる迅速な入出庫が可能となり、作業時間短縮と省人化に貢献します。

 

また、在庫管理の精度向上も期待できます。ロケーション管理が容易になり、誤出荷の防止や棚卸作業の負担軽減につながります。

 

さらに、整理整頓された保管環境は、作業の安全性向上にも寄与します。

パレットラックとネステナーの違い

パレット積みの荷物を保管する設備として、パレットラックの他にネステナーもよく利用されます。

 

両者は似ているようで異なる特徴を持ち、どちらを選ぶべきか悩むケースも少なくありません。

 

ここでは、ネステナーの基本、パレットラックとの具体的な違い、そして選択のポイントを解説します。

ネステナーとは?

ネステナーは、パレットを直接積載できるネスティングラックの一種です。

 

本体が入れ子式(ネスティング)になっており、使用しない時にはコンパクトに積み重ねて収納できるのが最大の特徴です。これにより、保管スペースの有効活用が可能です。

 

主にスチール製で、パレットを載せたまま段積みでき、特別な設置工事は不要でレイアウト変更も容易です。

 

正ネステナー(パレットを上に載せる)と逆ネステナー(パレットを囲い込むように使う)があり、荷物の種類や運用に合わせて使い分けられます。仮設倉庫や季節波動のある商品の保管に適しています。

ネステナーとパレットラックの違い

ネステナーとパレットラックの最も大きな違いは、設置方法と柔軟性です。

 

パレットラックは床や壁に固定する常設型の設備であり、一度設置するとレイアウト変更は比較的困難です。一方、ネステナーは置き式で固定工事が不要なため、レイアウト変更や移動が容易に行えます。

 

また、保管効率の点では、パレットラックの方が高さを有効活用しやすく、一般的に高密度な保管が可能です。

 

ネステナーは段積みの高さに限界があり、上部の空間が無駄になることもあります。耐荷重や耐震性も、固定式のパレットラックの方が優れている場合が多いです。

どちらを選ぶべき?

パレットラックとネステナーのどちらを選ぶべきかは、保管する荷物の種類、量、入出庫頻度、倉庫の状況、そして将来的な計画によって異なります。

 

長期間安定したレイアウトで高密度な保管を目指すならパレットラックが適しています。

 

一方、頻繁なレイアウト変更が必要な場合や、一時的な保管スペースとして利用したい場合はネステナーが有利です。

 

また、初期投資を抑えたい、設置工事の手間を省きたいというニーズにもネステナーは応えやすいでしょう。

 

両者のメリット・デメリットを比較検討し、自社の物流戦略に合致した最適なソリューションを選択することが重要です。

パレットラックの設計・レイアウトの注意点

パレットラックを導入する際には、その効果を最大限に引き出すための設計とレイアウトが極めて重要です。倉庫の特性を考慮し、作業効率と安全性を両立させる必要があります。

 

ここでは、倉庫の形状に合わせた配置、フォークリフトの動線設計、そして効率と安全を追求したレイアウトのポイントを解説します。

倉庫の形状とパレットラックの配置

パレットラックの配置は、まず倉庫の形状(間口、奥行き、天井高)と柱の位置を正確に把握することから始まります。

 

デッドスペースを最小限に抑え、保管効率を高めるためには、柱の位置を考慮したラックの割付が重要です。

 

天井高を活かしてラックの高さを決定し、縦の空間を有効活用します。

 

また、搬入口や搬出口の位置、事務所や作業スペースとの連携も考慮し、全体の物流動線がスムーズになるような配置を心掛けましょう。

 

変形した倉庫や特殊な条件下では、オーダーメイドのラック設計も視野に入れると良いでしょう。

通路幅とフォークリフトの動線

パレットラックのレイアウトにおいて、通路幅の設計は作業効率と安全性に直結します。

 

使用するフォークリフトの種類(カウンターバランス、リーチなど)によって必要な最小回転半径や直角積付け通路幅が異なるため、機種の仕様を必ず確認します。

 

通路幅が狭すぎると作業効率が低下し、接触事故のリスクも高まります。逆に広すぎると保管スペースが減少します。

 

フォークリフトが安全かつ効率的に走行・旋回できる動線を確保し、一方通行や優先通路の設定も検討することで、作業の錯綜を防ぎ、生産性を向上させることができます。

保管効率と安全性を両立するレイアウト

優れたパレットラックのレイアウトは、高い保管効率と作業の安全性を両立させます。

 

保管効率を追求するあまり通路幅を極端に狭くしたり、ラックの高さを過度に高くしたりすると、作業性が低下し事故のリスクが増大します。逆に安全性を重視しすぎると保管効率が犠牲になることもあります。

 

このバランスを取るためには、荷物の特性、入出庫頻度、作業方法などを総合的に分析し、最適なラックの種類と配置を選定することが重要です。床の耐荷重、照明、消火設備、避難経路の確保など、関連法規の遵守も不可欠です。

パレットラックならミクニヤがおすすめ

パレットラックの導入をご検討なら、信頼と実績のある専門業者選びが成功の鍵です。

 

株式会社ミクニヤは、お客様の多様なニーズに応える高品質なパレットラックと、きめ細やかなサービスを提供しています。なぜミクニヤが選ばれるのか、その理由をご紹介します。

専門店ならではの高い品質と耐久性

ミクニヤのパレットラックは、長年の経験と専門知識に裏打ちされた高い品質と優れた耐久性が自慢です。

 

使用する鋼材の選定から設計、製造プロセスに至るまで、厳格な品質管理基準を設けています。これにより、重量物の長期安定保管を実現し、お客様の貴重な資産を安全に守ります。

 

また、JIS規格に準拠した製品であることはもちろん、耐震性を考慮した設計やオプションも豊富にご用意。過酷な使用環境にも耐えうる堅牢な構造で、安心して長期間お使いいただけるパレットラックを提供しています。

豊富な実績と専門知識による最適な提案力

ミクニヤは、多種多様な業種・規模の倉庫へのパレットラック導入実績が豊富です。

 

その経験から培われた専門知識を活かし、お客様の保管物、作業フロー、倉庫環境、将来計画などを詳細にヒアリング。現状の課題解決はもちろん、将来の拡張性も見据えた最適なパレットラックシステムを提案します。

 

画一的な製品販売ではなく、お客様一社一社の状況に合わせたオーダーメイドに近いソリューションを提供できるのが、ミクニヤの強みです。物流効率化のパートナーとして、必ずご満足いただける提案をいたします。

設計から設置、アフターサービスまで一貫サポート

ミクニヤでは、パレットラックの設計、製造、納品、設置工事、そして導入後のアフターサービスまで、全てのプロセスを一貫してサポートいたします。

 

専門スタッフが現地調査からお客様のご要望を丁寧に伺い、最適なレイアウトプランを作成。施工は安全管理を徹底した経験豊富な職人が担当し、迅速かつ確実に設置を行います。

 

納品後も定期的な点検やメンテナンス、万が一の際の修理対応など、安心して長くお使いいただくためのサポート体制を整えています。パレットラックに関することなら、どんなことでもお気軽にご相談ください。

まとめ

これまで見てきたように、パレットラックは物流倉庫における保管効率と作業性を飛躍的に高めるための重要な設備です。

 

パレットの種類や規格を理解し、自社の状況に合わせて最適なパレットラックを選定・設計することで、スペースの有効活用、在庫管理の精度向上、そして安全な作業環境の実現が可能になります。

 

ネステナーとの違いやレイアウト時の注意点を踏まえ、戦略的な導入を検討することが重要です。

 

株式会社ミクニヤでは、お客様のあらゆるニーズにお応えできる高品質なパレットラックと、豊富な知識に基づいた最適なご提案、そして設計からアフターサービスまで一貫したサポートを提供しております。

 

パレットラックの導入や改善をご検討の際は、ぜひ一度、ミクニヤにご相談ください。お客様の物流現場をより良くするための最適なソリューションを共に見つけ出します。

 

さらに詳しい情報や製品ラインナップについては、ぜひ当社のパレットラック専門ページをご覧ください。お問い合わせもお待ちしております。

 

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ボルトレスラック
ボルトを一切使用しないスチール棚。ボルトを使用しないので、棚の組み立てや段の移動が簡単に出来ます。
対応耐荷重① 150kg、200kg、300kg、500kg
ボルト式ラック
ボルトを使用して組み立てるスチール棚。一般的に同じ耐荷重ならボルト式の方が強度や揺れに強いです。500kg以上はボルト式棚をお勧めします。
対応耐荷重① 100kg、150kg、300kg、500kg、1000kg
セミボルトレスラック
天板と地板はボルト締めで、中板をフック金具を使用してボルトレスにしたもの。
対応耐荷重① 100kg、150kg
組立簡単ラック
弊社オリジナルのスチール棚。従来のアングル棚に特許を取得した弊社考案のスイング式コーナー金具を使用する事によって、組立に使用するボルト数を8本まで減らした組立簡単なスチール棚です。
対応耐荷重① 100kg
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スチール
鉄製のラック。一般的なラックで屋内でのご利用でしたら一番おすすめです。屋外でのご利用を想定している場合、焼付塗装をしているので、ある程度の防錆効果はありますが傷が付くとそこから錆びていきます。種類・サイズが豊富で一番安価な棚です。
ステンレス【SUS304】
ステンレス製のラック。SUS430よりも耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。非常に錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム等でのご利用におすすめです。オーステナイト系で磁性を持ちません。一番高価な棚です。
ステンレス【SUS430】
ステンレス製のラック。耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム(クラスの高くないもの)等でのご利用におすすめです。フェライト系で磁性を持ちます。SUS304よりは安価な棚です。
高耐食めっき
鉄に特殊なメッキ層を被膜させていて、優れた耐食性・耐久性を兼ねそろえたラックです。屋外・水場でのご利用にも向いていますが、経年劣化によるメッキ剥離のリスクもございます。スチールとステンレスの間位の価格帯です。