ガレージラックの選び方のポイントとは?おすすめや注意点も解説

そもそもガレージラックとは?

車やバイクいじりが趣味の方、キャンプやDIYなど多趣味な方にとって、ガレージは夢と可能性が詰まった秘密基地のような空間かもしれません。

 

しかし、現実はどうでしょうか?交換用のタイヤ、山積みの工具箱、キャンプ道具一式、洗車グッズ、普段使わない季節家電…気づけば、様々なもので溢れかえり、足の踏み場を探すのも一苦労、なんてことはありませんか?

 

そんなガレージの「収納問題」を解決し、大切なスペースをもっと有効に、そして快適に使うための切り札となるのが「ガレージラック」です。

 

ガレージラックは、その名の通り、ガレージという特殊な環境で使用する収納棚のことを指します。

 

単に物を置くだけでなく、ガレージ特有の重量物や、温度・湿度の変化に対応できる耐久性が求められる収納棚です。

ガレージ収納をどうにかしたい時に役立つガレージラック

ガレージという空間は、家の中でも特に収納する物の種類が多岐にわたる場所と言えるでしょう。

 

カーメンテナンスに必要なジャッキや工具セット、交換時期を待つスタッドレスタイヤやサマータイヤ、テントや寝袋、バーベキューコンロといったかさばるアウトドア用品、DIYで使う電動工具や木材の端材、さらにはシーズンオフの扇風機やヒーター、子ども用の遊具など、大きさも重さも形状もバラバラなアイテムが集まりがちです。

 

これらを床に直接置いていくと、あっという間にスペースは埋まり、見た目が雑然とするだけでなく、必要な物を探し出すのに苦労したり、暗がりでつまずいて転倒したりする危険も伴います。

 

ガレージラックは、こうした「どうにかしたい!」ガレージの収納問題を解決するのに最適なアイテムです。ラックを導入し、これまでデッドスペースだった「縦の空間」を有効活用することで、床面を占領していた様々な物を効率的に収納できます。

 

工具類はカテゴリーごとにボックスに入れて棚へ、タイヤは専用のスペースへ、小物類はコンテナにまとめて、といった具合に整理すれば、探し物が格段に楽になります。

 

結果として、ガレージ内での作業効率が上がり、見た目もすっきり。何より、安全な動線を確保できるため、安心して趣味や作業に没頭できる環境が手に入るのです。

ガレージラックを使うメリット

ガレージにラックを設置することは、単に「片付く」という以上の、多くの具体的なメリットをもたらしてくれます。

 

まず何と言っても「収納力が劇的に向上する」点が挙げられます。床に積み重ねるしかなかった物を、ラックを使って縦方向に積み重ねることで、同じ床面積でも収納できる量が格段に増えます。

 

ガレージのスペースを最大限に活かせるようになるのです。次に、「空間の有効活用による作業効率アップ」も大きなメリットです。物が整理されることで、車の乗り降りやメンテナンス作業に必要なスペースを確保しやすくなります。

 

工具やパーツが定位置に収まっていれば、探す手間が省け、作業に集中できる時間が増えます。これは「探し物のストレスからの解放」にも繋がります。「あれ、どこに置いたかな?」とイライラすることも減るでしょう。

 

さらに、「見た目の向上」も重要です。整然と物が並んだガレージは、清々しいだけでなく、自分の趣味空間としての愛着や満足感を高めてくれます。

 

そして忘れてはならないのが「安全性の向上」です。床に物が散乱している状態は、つまずきや転倒のリスクを高めます。

 

ラックに物を適切に収納し、通路を確保することで、ガレージ内での事故を防ぎやすくなります。また、地震などの際に物が散乱するリスクも軽減できます。

ガレージラック選び方のポイント

ガレージラックのメリットを感じて「ぜひ導入したい!」と思った方も多いでしょう。

 

でも、ホームセンターやインターネット通販サイトを覗いてみると、実に様々な種類のラックが販売されていて、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。

 

見た目は似通っていても価格帯は様々で、特に素材や耐荷重、機能性は製品によって大きく異なります。

 

ガレージはリビングなどとは違い、重いものを置く機会が多く、温度変化や湿気の影響も受けやすいという特徴があります。そのため、安易に価格やデザインだけで選んでしまうと、「すぐにサビだらけになってしまった」「重さに耐えきれず棚が曲がってしまった」「買ってみたけど、置きたいものがうまく収まらない」といった失敗談に繋がることも。

 

後悔しないガレージラック選びのためには、ガレージという環境と、そこに収納したい物を考慮した上で、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

価格と品質のバランスがポイント

ガレージラックを探し始めると、まず目につくのが価格の違いでしょう。

 

「できるだけ安く済ませたい」と考えるのは当然ですが、ことガレージラックに関しては、安さだけで飛びつくのは少し注意が必要です。なぜなら、ガレージには重量のある工具セットやタイヤ、時にはエンジンオイルのペール缶など、かなりの重さになるものを収納することが多いからです。

 

極端に安価なラックは、使用されているスチールの板厚が薄かったり、使用するパーツ数を減らしてコストを下げていることがあります。

 

その結果、重いものを載せたら棚板がたわんでしまったり、最悪の場合ラックが破損して収納物が落下し、大切な車やバイクを傷つけたり、人が怪我をする危険性も否定できません。

 

大切なのは、あなたの使い方(何を、どれくらいの重さまで、どのくらいの期間使いたいか)に合った「品質」と、それに見合った「価格」のバランスを見極めることです。

 

例えば、スチールラックであれば、使われている鋼材の厚みや、組立に使用するパーツ数にも差があります。少し高くても、しっかりした品質のものを選べば、安心して長く使え、結果的に買い替えの手間やコストを考えればお得になることが多いのです。

保管する物の大きさや数量で選ぶ

ガレージに収納したい物は本当に様々です。細々としたネジやドライバーなどの工具類、大きめの工具箱、カーシャンプーやワックスなどのケミカル用品、折り畳み式のキャンプチェアやテーブル、クーラーボックス、そして交換用のタイヤや自転車本体など、そのサイズや形状は多種多様。

 

そのため、ガレージラックを選ぶ前に、まず「何を」「どれくらいの量」収納したいのかを具体的にリストアップしてみることを強くおすすめします。

 

リストアップしたら、収納したい物の中で一番大きいもの、一番高さがあるものが問題なく収まるかどうか、検討しているラックの「棚板のサイズ(幅と奥行き)」と「棚間の有効高さ(内寸)」を確認しましょう。

 

特に奥行きは見落としがちですが、収納物が棚板からはみ出してしまうと不安定になり、通路の邪魔にもなります。また、棚板の高さを後から変更できるかどうかも重要なチェックポイントです。

 

高さが固定されているタイプだと、収納物の高さに合わせられず、棚の中に無駄なスペースができてしまいがちです。

 

多くのスチールラックは、数センチピッチで棚板の高さを自由に調整できるので、収納物に合わせて空間を最大限に活用できます。収納したい物の総量も考慮して、必要な棚板の枚数や、ラック自体の台数を検討しましょう。

 

事前にしっかりと収納計画を立て、それに合ったサイズのラックを選ぶことが、使い勝手の良いガレージ収納を実現するための鍵となります。

保管する物の重量(耐荷重)で選ぶ

ガレージ収納で特に注意が必要なのが「重量」です。

 

家の中の他の部屋と比べて、ガレージは格段に重いものを置く可能性が高い場所です。

 

例えば、ぎっしり工具が詰まったキャビネットタイプの工具箱、複数本のエンジンオイルやケミカル類のストック、フロアジャッキやウマといった整備用品、そして何より、ホイールとセットになったタイヤなどは、一つ一つがかなりの重量になります。

 

これらの重い荷物を安全に収納するためには、ラックの「耐荷重」を必ず確認し、十分な余裕を持った製品を選ぶことが絶対条件です。

 

ラックの耐荷重には、通常「棚板1枚あたり〇kgまで」という表示と、「ラック全体で〇kgまで」という総耐荷重の表示があります。安価な家庭用ラックなどでは、棚板1枚あたりの耐荷重が数十kg程度しかないものも珍しくありません。

 

しかし、ガレージで使うなら、最低でも棚板1枚あたり100kg以上の耐荷重がある、しっかりした作りのスチールラックなどを選ぶのが安心です。

 

耐荷重を超えて物を載せてしまうと、棚板が弓なりに反ってしまったり、最悪の場合、ラックの支柱が歪んだり、棚板が抜け落ちて収納物が落下する大事故につながる恐れがあります。

 

収納予定の物の重さを大まかでも良いので把握し、ラックに表示されている耐荷重(特に安全を見込んだ「均等荷重」表示)を確認して、必ず余裕を持った耐荷重性能を持つラックを選びましょう。

錆びにくい素材を選ぶ(結露対策)

ガレージは、シャッターや扉を開ければほぼ屋外と同じような環境になるため、家の中と比べて温度変化が激しく、湿気も溜まりやすい場所です。

 

特に冬場の寒い朝や、梅雨のジメジメした時期には、空気中の水分が金属の表面で水滴となる「結露」が発生しやすくなります。

 

この湿気や結露は、スチール(鉄)製のラックにとって大敵である「サビ」の主な原因となります。

 

一般的なスチールラックには、サビを防ぐために塗装が施されていますが、安価なものだと塗装が薄かったり、物をぶつけて塗装が剥がれた箇所からサビが広がってしまうことがあります。

 

サビは見た目が悪くなるだけでなく、進行するとラックの強度を低下させ、寿命を縮めてしまいます。

 

ガレージという環境で長く安心してラックを使いたいのであれば、サビに強い素材や加工が施された製品を選ぶのが賢明です。

 

特に高い防錆性能を求めるなら、「高耐食めっき鋼板(ミクニヤで扱うZAM®など)」を使用したラックがおすすめです。

 

高耐食めっきラックは塗装されたスチール(鉄)製ラックよりも格段にサビに強く、湿気が非常に多い場所や、海の近くなど塩害が気になる地域での使用にも適しています。

 

初期コストは少し上がりますが、サビによる劣化の心配が少ないため、長期的に見ればメンテナンスの手間も省け、結果的に満足度が高い選択となるでしょう。

将来も見据えて拡張性のあるラックを選ぶ

今はガレージに置くものがそれほど多くなくても、将来的に物が増える可能性は十分に考えられます。

 

新しい趣味を始めて道具が増えたり、家族が増えてアウトドア用品が増えたり、車を買い替えて必要なパーツが増えたり…ライフスタイルは常に変化していくものです。

 

最初に買ったラックがすぐに物でいっぱいになってしまい、「棚板がもう一段あれば…」「横にもう一つ繋げて置ければ…」と感じるようになるかもしれません。

 

そんな時、後からパーツを追加したり、連結したりできる「拡張性」のあるラックを選んでおけば、状況の変化に合わせて柔軟に対応できます。

 

多くの業務用スチールラックは、後から棚板だけを追加で購入し、収納容量を増やすことが可能です。棚の高さを自由に変えられるだけでなく、棚の段数自体を増やせるのは大きなメリットです。

 

また、同じシリーズのラックであれば、複数のラックを横に繋いで連結し、一体化させることもできます。これにより、壁一面に統一感のある大容量の収納スペースを作り出すことも可能です。

 

さらに、フックや仕切り板、バスケット、タイヤ専用の受け具といった便利なオプションパーツが豊富に用意されているラックを選べば、収納したい物に合わせて、より機能的にカスタマイズしていく楽しみも広がります。

 

ラックを選ぶ際には、少し先の未来も想像して、こうした拡張性やオプションパーツの充実度もチェックしておくと、購入したラックを無駄にすることなく、長く愛用し続けることができるでしょう。

ガレージラックの注意点

自分のガレージにぴったりのラックを選べたとしても、それで終わりではありません。

 

せっかくのガレージラックを安全かつ快適に、そして長持ちさせるためには、設置方法や日々の使い方にも注意が必要です。

 

特にガレージは、重量物を扱うことが多く、車や人が頻繁に出入りする場所でもあるため、安全への配慮は他の部屋以上に重要になります。

 

例えば、荷物の置き方一つでラックの安定性が大きく変わることがありますし、設置場所を間違えると、かえってガレージが使いにくくなってしまうことも。

 

また、ガレージ特有の湿気や温度変化によるサビへの対策や、万が一の地震に備えた転倒防止対策も安心してラックを使い続けるためには欠かせません。

収納物の偏りと耐荷重に注意

ラック選びで耐荷重を確認するのは基本ですが、実際に物を収納する際にも、その耐荷重と「置き方」には十分注意が必要です。

 

まず大前提として、ラックに表示されている「棚板1枚あたりの耐荷重」や「ラック全体の総耐荷重」を超えないよう載せる物の重量を意識しましょう。

 

特に重いものをたくさん収納する場合は、「この棚には大体これくらいの重さがかかっているな」と把握しておくことが大切です。そして、耐荷重と同じくらい重要なのが、収納物の「偏り」をなくすことです。

 

安定性を高めるための基本ルールは「重い物は下の段に、軽い物は上の段に置く」ことです。これにより、ラック全体の重心が下がり、倒れにくくなります。

 

さらに、一枚の棚板の上でも、重さが一点に集中しないように、できるだけ「均等に分散させて置く」ように心がけましょう。

 

ラックの耐荷重表示は、この「均等荷重(均等に負荷がかかった状態)」を前提としていることがほとんどです。

 

例えば、非常に重い工具箱を、棚板の真ん中ではなく端っこにだけドンと置いてしまうと、その部分にだけ極端な負荷がかかり、棚板が歪んだり、ラック全体のバランスが崩れて不安定になったりする原因になります。

 

収納する物が変わったり増えたりしたタイミングで、重量バランスが悪くなっていないか、耐荷重的に問題ないかを定期的にチェックする習慣をつけると、より安全にラックを使用できます。

湿気温度変化で発生するサビに注意

選び方のポイントでも触れましたが、ガレージは湿気がこもりやすく、温度変化も激しいため、金属製のラックにとってはサビが発生しやすい過酷な環境です。

 

サビに強い高耐食めっきラックなどを選ぶのが理想的ですが、一般的なスチールラックを使う場合でも、日頃の使い方やちょっとした工夫でサビの発生を抑え、ラックを長持ちさせることができます。

 

まず、最も基本的な対策は「換気」です。天気の良い日にはシャッターや窓を開けて、ガレージ内の空気を入れ替え、湿気を外に逃がしましょう。

 

特に湿度の高い梅雨時期や、内外の温度差で結露しやすい冬場は、意識的に換気を行うのが効果的です。

 

換気が難しい構造のガレージの場合は、市販の置き型除湿剤や、電源が取れるなら除湿機を活用するのも良い方法です。

 

また、雨の中で使ったキャンプ道具や、洗車で濡れたままのバケツやブラシなどを、乾かさずにそのままラックに置くのは絶対に避けましょう。水分が付着した状態が続くと、そこからサビが発生しやすくなります。

 

必ず、しっかり乾かしてから収納する習慣をつけましょう。定期的にラック全体をチェックし、ホコリが溜まっていれば乾いた布で拭き取るだけでも、湿気を吸着するホコリを取り除けて効果があります。

 

もし初期の小さなサビを見つけたら、放置せずに、目の細かいサンドペーパーなどで軽くこすり落とし、タッチアップペンやサビ止めスプレーなどで補修しておくと、それ以上の進行を防ぐことができます。

設置場所は動線とスペースを考慮する

「ここに置けそうだから」と安易にガレージラックの設置場所を決めてしまうと、後で「使いにくい…」「邪魔だった…」と後悔することになりかねません。設置場所を決める際には、まず「動線」、つまり人や車がスムーズに移動できる経路をしっかり確保できるかを確認しましょう。

 

ラックを置いたことで、車のドアが十分に開けられなくなったり、通路が狭すぎて物の出し入れがしにくくなったり、奥の物を取りに行くのが困難になったりしないか、事前にメジャーなどを使ってシミュレーションすることが大切です。

 

特に、自転車やベビーカー、頻繁に使う工具箱など、出し入れの頻度が高い物を収納する場合は、その作業がストレスなく行える場所にラックを配置する必要があります。

 

また、ラック本体を組み立てるためのスペースや、実際に物を収納したり取り出したりする際の作業スペースも考慮に入れましょう。

 

壁際にぴったりとくっつけて設置するよりも、壁との間に少し(数センチ程度)隙間を空けておくと、空気の通り道ができて湿気がこもりにくくなり、掃除もしやすくなるのでおすすめです。設置する場所の床が水平で、ガタつきがないかも必ず確認してください。

 

もし床が傾いている場合は、ラックの脚に付いているアジャスターで高さを調整するか、なければ薄い板などを敷いて水平を保つようにしましょう。傾いたまま設置すると、ラックが不安定になり非常に危険です。

安全対策・転倒防止対策も忘れずに!

ガレージラックで特に背が高く収納量が多いタイプや、重量物をたくさん載せる場合は、地震などの強い揺れによってラック自体が転倒してしまうリスクに備えることが非常に重要です。

 

万が一、重い荷物を載せたラックが倒れてきたら、下に置いてある大切な車やバイクを損傷させるだけでなく、近くに人がいた場合は大怪我につながる可能性もあり、絶対に避けなければなりません。

 

最も効果的で推奨される転倒防止対策は、ラック本体を「壁に固定する」ことです。

 

L字型の金具などを使用し、ラックの支柱と、壁の中にある柱や間柱といった下地に、ネジでしっかりと固定します。賃貸物件などで壁に穴を開けることが難しい場合は、ラックの上端と天井の間で突っ張るタイプの「転倒防止ポール(突っ張り棒)」を使用する方法もあります。

 

また、ラックの脚部分を床に直接固定するアンカーボルトを使用する方法もあります。

 

複数のラックを連結して使用する場合は、それぞれのラックを連結金具でしっかりと繋いでおくことも、全体の安定性を高め、転倒防止に繋がります。

 

これらの物理的な対策に加えて、「重い物は下に、軽い物は上に」という収納の基本ルールを守ることも、ラックの重心を低くし安定させる上で効果があります。「うちのガレージは大丈夫だろう」と過信せず、必ず何らかの転倒防止対策を施すようにしましょう。

おすすめのガレージラックを紹介

ガレージラックの選び方における重要なチェックポイントや、設置・使用上の注意点について解説してきましたが、これらの情報を得てどんなタイプのラックが適しているか、具体的なイメージがだいぶ固まってきたのではないでしょうか。

 

市場には本当に多種多様なラックが存在しますが、ここでは「ガレージでの使用」という観点から、特におすすめできるラックの種類を、スチールラック専門店のミクニヤが取り扱う製品を中心にいくつかピックアップしてご紹介します。

コスパ抜群!「スチールラック」

ガレージラックとして最も多くの方におすすめできるのが、定番の「スチールラック」です。

 

人気の理由は、何と言ってもその「コストパフォーマンスの高さ」にあります。スチール(鋼)を主材としているため非常に頑丈で、一般的な家庭用ラックとは一線を画す強度と耐久性を持ちながら、比較的手頃な価格帯から選べるのが大きな魅力です。

 

工具類、カー用品、キャンプ道具、備蓄品など、ガレージに置かれがちな様々なアイテムを、重量を気にせず安心して収納できます。

 

特にミクニヤで取り扱っているような、倉庫や工場などでの使用も想定された業務用クラスのスチールラックであれば、棚板1枚あたり100kg、150kg、200kg、さらにそれ以上の耐荷重を持つモデルも選べるので、重量物の収納にも問題ありません。

 

加えてサイズ(幅・奥行き・高さ)のバリエーションが非常に豊富な点も大きなメリットです。

 

ガレージの空きスペースに合わせて無駄なく設置できるサイズを選びやすく、限られた空間を有効に活用できます。

 

さらに、ほとんどのスチールラックは、棚板の高さを数センチ刻みで自由に変更できるため、収納する物の高さに合わせて棚間を調整し、スペース効率を高めることが可能です。

 

構造がシンプルで、組み立てや、将来的な解体・移設も比較的容易に行えます。

 

サビ対策としてしっかりとした焼付塗装が施されており、拡張性やオプションパーツも豊富。まさにガレージラックのスタンダードと言える存在です。

 

業務用スチールラックを調べる

サビに強い!「高耐食めっきラック」

「ガレージは湿気が多くて、普通のラックだとすぐにサビてしまいそうで心配…」そんなお悩みをお持ちの方に、自信を持っておすすめしたいのが「高耐食めっきラック」です。

 

これは、ラックの素材であるスチール鋼板の表面に、亜鉛を主成分とし、アルミニウムやマグネシウムなどを添加した特殊な合金めっき層をコーティングした、「高耐食めっき鋼板」を使用して作られたラックです。

 

この特殊なめっき層が、塗装よりもはるかに強力なバリアとなって、サビの原因となる水分や酸素から鋼板を守り、長期間にわたって優れた防錆性能を発揮します。

 

一般的な亜鉛めっき(いわゆるトタンやどぶ漬けめっき)と比較しても、数倍以上の耐食性を持つとされ、特に傷がついた部分でもめっき成分が溶け出して自己修復する作用(犠牲防食作用)があるため、傷からのサビの広がりも抑えてくれます。

 

ミクニヤで取り扱っている「ZAM®(ザム)」などの高耐食めっき鋼板を用いたラックは、湿気が多く結露しやすいガレージ環境はもちろん、常に雨風にさらされるわけではない軒下などの半屋外スペース、あるいは食品工場やクリーンルームといった衛生管理が求められる場所など、より厳しい条件下での使用にも適しています。

 

初期導入コストは、通常の塗装仕上げのスチールラックに比べて高価になりますが、サビによる劣化や見た目の悪化を心配することなく、長期間にわたって安心して使い続けられる点を考慮すれば、メンテナンスの手間や買い替えコストを含めたトータルコストでは、むしろ経済的と言えるかもしれません。

 

特に沿岸部にお住まいの方や、湿気が抜けにくい地下ガレージなどをお持ちの方には、ぜひ検討していただきたい高性能ラックです。

 

高耐食めっきラック(ZAM®使用)を調べる

タイヤを保管するならタイヤラック

冬用と夏用、年に2回履き替える車のタイヤ。

 

交換した後のタイヤの保管場所に頭を悩ませている方は意外と多いのではないでしょうか。

 

タイヤはゴムでできており、デリケートな側面も持っています。

 

また、ホイールとセットの状態ではかなりの重量と大きさになります。

 

適切な方法で保管しないと、タイヤ自体の変形やゴムの劣化(ひび割れなど)を早めたり、ホイール部分がサビてしまったりする原因にもなりかねません。

 

よく見かける、ガレージの隅にタイヤをそのまま横にして積み重ねる「平積み」は、一番下のタイヤに常に大きな荷重がかかり続けるため、タイヤが変形してしまうリスクがあります。

 

また、床に直接触れている部分が湿気の影響を受けやすいというデメリットも。

 

そこでおすすめしたいのが、タイヤ専用の「タイヤラック」です。タイヤラックは、タイヤを「縦置き」の状態で、かつ地面から少し浮かせて保管できるように設計されています。

 

縦置きにすることで、タイヤへの負荷を分散させ、変形のリスクを大幅に軽減できます。

 

また、地面との間に隙間ができるため、通気性が良くなり、湿気によるゴムの劣化やカビの発生、ホイールのサビなどを防ぐ効果も期待できます。

 

ミクニヤのスチールラックや高耐食めっきラックには、通常のラックに後付けできるタイヤラックパーツがオプションとして用意されています。

 

これを利用すれば、既存のラックの一部をタイヤ保管スペースとして有効活用することも可能です。

 

参考:タイヤラックにスチールラックをおすすめする理由

スペース効率重視なら「ユニット式ラックステージ」

「うちのガレージ、床面積はそんなに広くないんだけど、置きたいものは山ほどある…」そんな、限られたガレージスペースを最大限に、そして立体的に活用したい!という究極のニーズに応えるのが、「ユニット式ラックステージ」です。

 

これは、簡単に言えば、頑丈なスチールラックの部材を組み合わせて、ガレージの中に「中二階」や「ロフト」のような新たな床(ステージ)を作り出すシステムのことです。床面積を変えずに、上部の空間を有効活用することで、収納力を劇的に向上させたり、作業スペースと収納スペースを完全に分離したりすることが可能になります。

 

ミクニヤが提供するユニット式ラックステージは、重量物の積載や人の往来にも十分耐えられるよう、安全性の高い設計となっています。

 

設置には専門的な知識やプランニングが必要となるため、専門業者であるミクニヤにご相談いただくのが前提となりますが、ご要望に合わせて自由なレイアウト設計が可能です。

「ユニット式ラックステージ」が世田谷ベースに掲載されました

まとめ

ガレージラックは、正しく活用することで散らかりがちだったスペースが整理され、収納力が大幅にアップします。

 

それだけでなく、床の物がなくなることでつまずきなどの危険が減り安全性が高まるなど、多くのメリットが得られます。

 

ガレージラックを選ぶ際は、価格と品質のバランスを見極め、収納したい物の「サイズ」「量」「重さ」をしっかり考慮に入れることが失敗しないコツです。

 

また、ガレージ特有の湿気対策として「サビにくい素材」を選んだり、将来の物の増減に対応できる「拡張性」もチェックしておくと、長く満足して使い続けられるでしょう。

 

設置時には、動線や作業スペースを妨げない場所を選び、地震などに備えた「転倒防止対策」を必ず施すことを忘れないでください。

 

スチールラック専門店のミクニヤでは、ガレージラックをはじめ、お客様のあらゆるニーズにお応えできる製品を、豊富なサイズとオプションで取り揃えています。

 

ガレージラックやスチールラックに関するお悩みは、ぜひミクニヤにご相談ください。

 

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1台だけで使用(自立)できる棚。
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増連型

単体型の支柱を利用(共有)して横連結が出来る部材。支柱の本数は2本。足りない2本は単体型と共有して使用します。増連型だけではご使用頂けませんのでご注意下さい。
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ボルトタイプについて

ボルトレスラック
ボルトを一切使用しないスチール棚。ボルトを使用しないので、棚の組み立てや段の移動が簡単に出来ます。
対応耐荷重① 150kg、200kg、300kg、500kg
ボルト式ラック
ボルトを使用して組み立てるスチール棚。一般的に同じ耐荷重ならボルト式の方が強度や揺れに強いです。500kg以上はボルト式棚をお勧めします。
対応耐荷重① 100kg、150kg、300kg、500kg、1000kg
セミボルトレスラック
天板と地板はボルト締めで、中板をフック金具を使用してボルトレスにしたもの。
対応耐荷重① 100kg、150kg
組立簡単ラック
弊社オリジナルのスチール棚。従来のアングル棚に特許を取得した弊社考案のスイング式コーナー金具を使用する事によって、組立に使用するボルト数を8本まで減らした組立簡単なスチール棚です。
対応耐荷重① 100kg
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素材について

スチール
鉄製のラック。一般的なラックで屋内でのご利用でしたら一番おすすめです。屋外でのご利用を想定している場合、焼付塗装をしているので、ある程度の防錆効果はありますが傷が付くとそこから錆びていきます。種類・サイズが豊富で一番安価な棚です。
ステンレス【SUS304】
ステンレス製のラック。SUS430よりも耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。非常に錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム等でのご利用におすすめです。オーステナイト系で磁性を持ちません。一番高価な棚です。
ステンレス【SUS430】
ステンレス製のラック。耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム(クラスの高くないもの)等でのご利用におすすめです。フェライト系で磁性を持ちます。SUS304よりは安価な棚です。
高耐食めっき
鉄に特殊なメッキ層を被膜させていて、優れた耐食性・耐久性を兼ねそろえたラックです。屋外・水場でのご利用にも向いていますが、経年劣化によるメッキ剥離のリスクもございます。スチールとステンレスの間位の価格帯です。