アングル棚とは?選び方のポイントやおすすめも紹介

アングル棚

アングル棚は、L字型の金属アングルを支柱に使用したスチール棚の定番ともいえる存在です。

その強靭な構造と自由度の高い拡張性からオフィスや店舗、倉庫などのほか、様々な場所の収納アイテムとして活用されています。

本記事では、アングル棚の基礎知識から、かしこく選ぶポイントを余すことなく解説します。

アングル棚の「アングル」とは?

アングル棚という名称は広く知られていますが、その名の由来について疑問を持ったことがある方はいませんか?

「アングル」とは、英語で「angle」を指し、日本語では「角度」という意味を持つ言葉ですが、建築や土木分野では、L字型の鋼材を指す言葉として定着しています。

一般的にアングルと呼ばれる鋼材は、等辺山形鋼と呼ばれるもので、断面が等しいL字型をしています。

実際に利用されているアングル鋼材の種類には、長辺と短辺の長さが等しい等辺山形鋼のほか、長辺と短辺の長さが異なる不等辺山形鋼があります。

アングルは、その形状から高い強度と安定性を持ち、建築物や機械のフレーム、梁、柱など、様々な構造材として幅広く利用されています。

アングル棚は支柱がL字アングル

アングル棚は、L字型の鋼材であるアングルを支柱として使用していることから、その名が付けられています。

アングル鋼材の高い強度と安定性を活かすことで、アングル棚は以下のような利点を持ちあわせています。

高い耐荷重性

アングル鋼材の高い強度により、重い荷物にも耐えられる高い耐荷重性を実現しています。

自由度の高い設計

アングル鋼材の長さや太さを変えることで、様々なサイズや形状のアングル棚を製作することができます。

拡張性の高さ

アングル鋼材を追加することで、後から棚を増設したり、高さを変更したりすることができます。

コストパフォーマンス

アングルは大量生産が可能なことから比較的安価な鋼材であるため、そのアングル鋼材を使ったアングル棚はコストパフォーマンスの高い収納アイテムと言えます。

アングル鋼材の種類

アングル棚の支柱には様々なサイズのものが使われていますが、代表的なものは以下の3種類があります。

30アングル(30㎝×30㎜)

最も軽量で安価なアングルです。家庭用や小型の店舗での軽負荷な収納に適しています。

  • 耐荷重: 1段あたり約100kg程度
  • メリット: 軽量で安価なため、コストを抑えたい場合におすすめです。

40アングル(40㎜×40㎜)

30アングルよりも強度と耐荷重が高いアングルです。家庭用や店舗での一般的な収納に適しています。

  • 耐荷重: 1段あたり約150kg程度
  • メリット: 30アングルよりも強度と耐荷重が高いため、幅広い用途に使用できます。

60アングル(40㎜×60㎜)

最も強度と耐荷重が高いアングルです。業務用や重量物を取り扱う倉庫での収納に適しています。

  • 耐荷重: 1段あたり約200kg~300kg程度
  • メリット: 30アングルや40アングルよりも強度と耐荷重が格段に高いため、重量物を取り扱う場所での収納に最適です。

アングル棚の特徴

アングル棚は、L字型の金属アングルを支柱に使用したスチールラックです。

強靭な構造と汎用性の高さから、オフィスや店舗、倉庫、事務所などでの収納のほか、家庭での収納まで幅広く利用されています、

アングル棚には、以下のような特徴があります。

高い耐荷重性で大量に収納できる

アングル棚は、スチール製のアングルを支柱に使用しているため高い耐荷重を誇ります。

軽量タイプでも棚板一段あたり100kg、軽中量タイプなら棚板1段あたり150kg、加えて棚一台あたりの総耐荷重に至っては1,000kgという耐荷重性を実現しており、業務用はもちろん、家庭のガレージやストックヤードでも頼れる存在として活躍します。

多彩なサイズ展開で自由に設置できる

アングル棚は、高さ、奥行き、幅など、様々なサイズ展開がされています。

そのため、設置場所のスペースに合わせて、ぴったりのサイズの棚を選ぶことができます。

また、棚板の間隔や段数も自由に調整できるため、収納する荷物に合わせて、最適な収納空間を構築することができます。

加工もできてDIYにも最適

アングル棚は、金属製のシンプルな構造なので、加工も比較的容易です。

例えば、アングルを切断して長さを調整したり、穴を開けて棚板を固定したりすることができます。

そのため、DIYが好きな方にとっては、オリジナルのアングル棚を作ることも可能です。

別注の場合はアングル棚がお得

アングル棚は、シンプルな構造で加工も比較的容易なことから、通常のスチール棚と比べて別注の場合に安価でお得になることが多いです。

さらに、棚板をボード棚にすることで、鋼板の棚板よりも安く仕上げることが可能です。

特に、別注で大量のスチール棚を必要とする場合は、アングル棚を検討することをおすすめします。

アングル棚の選び方のポイント

アングル棚は、様々な種類やサイズがあるため、自分に合ったものを選ぶためには、いくつかのポイントを意識する必要があります。

以下では、アングル棚を選ぶ際の3つのポイントについて詳しく説明します。

耐荷重で選ぶ

アングル棚を選ぶ際には、まず収納する荷物の重量を考慮する必要があります。

アングル棚は、主に軽量棚と軽中量棚の2種類に分類されます。

軽量棚

軽量棚の棚板一段当たりの 耐荷重は100kg、棚1台当たりの総耐荷重は1,000kgで、家庭用や事務所用におすすめです。

軽量ボルト式棚を探す

軽中量棚

軽中量棚の棚板一段当たりの 耐荷重は150kg、棚1台当たりの総耐荷重は1,000kgで、店舗や倉庫のバックヤードや工場などに適したアングル棚です.

もし、収納する荷物の重量がわからない場合は、念のために軽中量棚を選ぶことをおすすめします。

軽中量ボルト式棚を探す

保管スペースで選ぶ

アングル棚を選ぶ際には、設置場所のスペースも考慮する必要があります。

アングル棚は、高さ、奥行き、幅など、様々なサイズ展開がされています。

そのため、設置場所のスペースをしっかりと計測したうえで、組み立て作業用のスペースも考慮し、適切なサイズの棚を選ぶようにしましょう。

また、棚板の間隔や段数も自由に調整できるため、収納する荷物に合わせて、最適な収納空間を構築することができます。

組み立て方で選ぶ

アングル棚は、組み立て方法によって2種類に分類されます。

ボルト式棚

ボルト式棚は支柱とビーム(横桟)ボルトで工具を使って固定する方式のアングル棚です。

ボルト式棚は、ボルトでしっかり固定して組み立てられるため、より強度が高く横揺れにも耐性があり安定しています。

一方で、ボルトを多く使用するため組み立てに時間がかかったり、締め付ける力を均等にするなどの細かい調整が必要な場合があります。

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組立簡単らくらくラック

組立簡単らくらくラックは、ボルトの使用本数を減らして組み立てしやすくしたアングル棚です。

従来の軽量棚を改良することで、強度の大幅に上げつつ組み立てしやすくしたアングル棚です。

特殊な曲げ加工を施し強度を上げたアングル支柱に、ミクニヤ考案の”スイング式コーナー金具”を使用する事で棚1台に対してボルトの数を8本のみにし、軽量棚の価格面とボルトレス棚の組み立てやすさを両立させた特許取得済みのアングル棚です。

組立簡単らくらくラックを探す

アングル棚のおすすめ製品

アングル棚は、L字型の金属アングルを支柱に使用したスチール棚で、強靭な構造と汎用性の高さから幅広い場所で利用されています。

ミクニヤでも取扱いしていますので、おすすめのアングル棚を紹介します。

軽量ボルト式ラック

ISO認定工場にて生産された業務用のアングル棚で4本のアングル(支柱)に直接棚板をビス止めした一般的なオープン型スチール棚です。

ホームセンター等で扱われている安価なアングル棚とは異なり、板厚が厚く補強もしっかりとしていますのでご安心してご利用ただけます。

均等荷重で100kgまで耐えられますので、書類整理用やちょっとした荷物などはこの棚が最適です。

オプションでセミボルトレス部材をご購入頂けますと『中間板のみ』ボルトレス仕様にする事が可能です。

軽中量ボルト式ラック

L型のアングル支柱にスチール棚板をボルトで固定する一般的なアングルスチール棚です。

ホームセンター等で扱われている安価なアングル棚とは異なり、板厚が厚く補強もしっかりとしていますのでご安心してご利用ただけます。

均等荷重で150kgまで耐えられますので、軽量ボルト式棚よりもさらに重量がある荷物の保管が可能です。

オープン型は四方が開いておりますので、見通しがよく何処からでも出し入れできます。

ボルトを使用して組み立てるスチールラック。
中板もしっかりボルト固定(150kg/段)
増連結が可能でスペースと価格の節約に

組立簡単らくらくラック

ミクニヤオリジナルの「組立簡単らくらくラック」は、従来の軽量スチール棚の強度と組み立てやすさを飛躍的に向上させたスチール棚です。

特殊な曲げ加工を施したL型支柱を採用することで、軽量ながら抜群の強度を実現しました。

あわせて独自の「スイング式コーナー金具」を採用することで、棚1台あたりのボルト数を8本に削減し、誰でも簡単に組み立て・解体できる工夫がされています。

組立簡単らくらくラック ER100の特徴
  1. ボトルは8本のみ簡単設置
  2. 中板の取付・移動が簡単ボトルレス
  3. ボトルは8本のみ簡単設置
  4. アングル支柱を加工し角度をつけて強度を出している
  5. 支柱と横桟の組合わせで好きなサイズに組み立てられる

組立簡単らくらくラックを探す

まとめ

アングル棚は、L字型の金属アングルを支柱に使用したスチール棚で、強靭な構造と汎用性の高さから幅広い場所で利用されています。

アングル棚は、高さ、奥行き、幅など、様々なサイズ展開がされていて、棚板の間隔や段数も自由に調整できることから、収納する荷物に合わせて最適な収納空間を構築することができます。

また、アングル棚は必要なサイズにあわせて別注も可能なので、希望に合ったサイズの棚が欲しい場合は、別注を検討してみるのも良いでしょう。

ミクニヤでは、アングル棚をはじめ様々なサイズと種類のスチール棚を取り扱いしており、別注・特注のオーダーメイドも承っております。

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増連型

単体型の支柱を利用(共有)して横連結が出来る部材。支柱の本数は2本。足りない2本は単体型と共有して使用します。増連型だけではご使用頂けませんのでご注意下さい。
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ボルトタイプについて

ボルトレスラック
ボルトを一切使用しないスチール棚。ボルトを使用しないので、棚の組み立てや段の移動が簡単に出来ます。
対応耐荷重① 150kg、200kg、300kg、500kg
ボルト式ラック
ボルトを使用して組み立てるスチール棚。一般的に同じ耐荷重ならボルト式の方が強度や揺れに強いです。500kg以上はボルト式棚をお勧めします。
対応耐荷重① 100kg、150kg、300kg、500kg、1000kg
セミボルトレスラック
天板と地板はボルト締めで、中板をフック金具を使用してボルトレスにしたもの。
対応耐荷重① 100kg、150kg
組立簡単ラック
弊社オリジナルのスチール棚。従来のアングル棚に特許を取得した弊社考案のスイング式コーナー金具を使用する事によって、組立に使用するボルト数を8本まで減らした組立簡単なスチール棚です。
対応耐荷重① 100kg
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スチール
鉄製のラック。一般的なラックで屋内でのご利用でしたら一番おすすめです。屋外でのご利用を想定している場合、焼付塗装をしているので、ある程度の防錆効果はありますが傷が付くとそこから錆びていきます。種類・サイズが豊富で一番安価な棚です。
ステンレス【SUS304】
ステンレス製のラック。SUS430よりも耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。非常に錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム等でのご利用におすすめです。オーステナイト系で磁性を持ちません。一番高価な棚です。
ステンレス【SUS430】
ステンレス製のラック。耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。錆びにくい素材なので、屋外・水場・クリーンルーム(クラスの高くないもの)等でのご利用におすすめです。フェライト系で磁性を持ちます。SUS304よりは安価な棚です。
高耐食めっき
鉄に特殊なメッキ層を被膜させていて、優れた耐食性・耐久性を兼ねそろえたラックです。屋外・水場でのご利用にも向いていますが、経年劣化によるメッキ剥離のリスクもございます。スチールとステンレスの間位の価格帯です。